気ままに気楽に

今日も息をしています

飢餓海峡



俺達の世代にはない多くの戦前、戦中時代に生まれた人たちは色んな辛酸をなめてきたのだと痛感させられる映画。


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1965年に内田吐夢により映画化された本作は水上努の推理小説が原作である。

この映画を観て俺はこの傑作は推理小説というよりなんというかサバイバル小説の映画化なのかな?と妄想してしまう。

俺は一人で北海道旅行したときに、最後の青函連絡船に乗ったのですが海の旅って飛行機や鉄道と違い、なんとなく永遠に記憶に残るようで未だに結構覚えている。

青函トンネルがもうすぐ開通するので青函連絡船はもうまもなく終わるということで京都の舞鶴から函館に付き、深夜列車で豪雪の札幌で時計塔やら歴史的建造物をカメラに収めたが、地下街から上がって電話BOXで電話しているときにそのカメラを電話機の上に置いて、忘れて置き引きにあった。その間わずか5分ほどででも道警?の人は結構頑張ってくれたから、悪い気はしなかった、大阪とか兵庫県警はナマックラやからのう。

で連絡船の船上にて海鮮ラーメンなるモノを頂いたわけだが当時900円だったと思うけど、具材が凄かったズワイガニのむき身となんかデカーイ貝とイカの塩ラーメンでしたが俺が今もって最強に美味い(当たり前ですが)出汁がもう鍋!!って感じで感動したのが懐かしい、でそこで東スポを買って横綱双羽黒、おかみさんを飯がまずーい!!って足蹴にして廃業ってビッグニュースにたまげたもんでしたわ。

まあこの映画は俺の時代の能天気な青函連絡船ではなく命がけですねに傷のある男たちが戦後間もない連絡船に乗って一人がのし上がり成り上がり人生を歩むのだが、徐々にその昔の悪事が暴かれるという内容で、個人的には三国連太郎の代表作と観ています。

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後年、野生の証明で高倉健三国連太郎は再度共演するがこの映画での高倉の執念深さは後の上記の映画や任侠モノ以外で活かされた部分はあるとは思います、決して上手ではありませんけどね。

人間の業の深さを痛感させられる辛い傑作です。