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ナイト・オブ・ザ・リビングデッド



パクリ企画しりとり第3弾 映画しりとりは合計121作のノミネートがありました。



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第79弾はナイト・オブ・ザ・リビングデッドです、因みにルーという女(フェイ・ダナウェイ主演)は未見ですので飛ばします。

町山智弘お勧めということはこの映画はカルト映画ともいえよう。

この映画の続編の「ゾンビ」は日本でも大HITしたが俺はあまり怖さを感じなかった。こういうシンプルで不気味なモンスターモノは個人的にはモノクロがより怖い。

それは国産のTVシリーズウルトラQ」「恐怖のミイラ」、米国の「トワイライトゾーン」「アウターリミッツ」、映画ではモンスターモノではないが「エレファントマン」なんかの不気味さはモノクロでないと伝わらない部分はあるのだ、色がツートーンでクリーチャーの粗をごまかせるというのもあるが。

この映画はビデオで「ゾンビ」の原点ということで観ました。ゾンビの原点というより人間深層心理の奥深さというのか、よく映画では極限に達したときに人間の本性がむき出しに出るというのを描いているが、まさにそういう点では非常に怖い映画でした。また1968年公開ということで当時の世相も反映しており結構考えさせられたりします。

菜食主義者には理解できんでしょうがやっぱあらゆる動物は肉食であり、昔は土葬が当たり前だったのでこういう怪物となって蘇るというのは無いにしても日本でもそういう怪異噺は実際にあったりして、形違えど死者に対して思いを馳せるのは万国共通な部分(宗教的なモノがある文化では)ではあるが、そういうのもメーター振り切ってタブーに切り込んだ強烈な映画であると言う印象は今も昔も変わりません。

ラストはアメリカンニューシネマ的でやはり哀しい最期でもあります、救いはありません。「ゾンビ」とは違う時代のリアリティがある。

因みに後にカラーでデジタルリマスターされたヴァージョンもでましたがやはりこの映画はモノクロが一番。