市民ケーン
パクリ企画しりとり第3弾 映画しりとりは合計121作のノミネートがありました。
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第83弾は市民ケーンです。
1941年公開の天才、オーソン・ウェルズが主演監督した名画です。
俺は学生時代に今はなき西梅田にある名画座、大毎地下劇場にてこの映画と「レベッカ」の二本立てを観たのですが、この市民というのはギリシャ時代の地位のある市民のことであり階級社会におけるあくまで上流社会のCitizenと認識したんだけどそうなんだろう。
今でいう名誉市民でかつ権力者であるということだ。
しかもゴミウリ新聞のツネキチと違い、叩き上げの成り上がりの新聞王で記者上がりのツネキチなんかとは全然、格の違う男である。
この映画の未だに高い評価を受けているのは斬新なカット割り、ローアングル、遠近法、パン・フォーカス、長回しなど現在の映画の基礎をほぼやり切って、若干20代のまさに天才オーソン・ウェルズの才気に満ち溢れている部分であろう。
話の筋は簡単で新聞王が政治の世界に乗りだすが不倫スキャンダルを暴かれて、晩年は寂しい生涯を送るというものだが、未だに「薔薇の蕾」というケーンの遺言は意味不明、あえて意味不明にしているのも映画的らしいとは言えるが。
いづれにせよ、映像作家を志している者は必見の名画でもちろん映画好きも、超必見の名画と言えよう。
コレがデビュー作とはまさしく革命者であり、怒れる猛牛の如く強烈だ。