気ままに気楽に

今日も息をしています

隠し砦の三悪人


黒澤明の映画は仕事柄、全作観ました。

一般的には『生きる』『七人の侍』『天国と地獄』などが彼の最高傑作といわれていますが。。。

どれももちろん傑作なのですが、私は『隠し砦の三悪人』を彼の最高傑作のひとつとみています。

昨年?か息子の黒パンがお金に困って版権を叩き売ってるのかしらないけど、愚の骨頂ともいえるリメイク作を上映していましたが、あんなもので納得してる若者は私がしばき倒します。

なめとるというか昔の名画もろくすっぽ観ないで論評する自称プロの若い映画評論家もどきもしばき倒します。

この映画はアクション映画の全てが入ってるといっても過言ではありません。

冒頭のシーンに出てくる二人の百姓はジョージ・ルーカスの映画『スターウォーズ』のC3POとR2D2の2体のロボットでオマージュされており、物語の狂言回しの役であります。

この映画は戦国時代に戦に負けた国の姫とその屈強な家臣が隣国の同盟国に逃げ延びようとする脱出劇である。

その道中が艱難辛苦で問題山積で、大変なのであるが当時、黒澤は3人の脚本家に君ならこのピンチをどう切り抜ける?と考えさせ、素晴らしい脚本を完成させ演出をしてみせた。

1950年代後半の邦画には当時のハリウッド大作にも全然ヒケをとらないかそれ以上の傑作が数多く存在するのだが、この作品もその1本である。

そして黒澤映画の影響を受けたコッポラ、ルーカス、スピルバーグは1970~80年代にかけて自身それぞれの最高傑作を生み出していくのである。

コレは先日ルーティンのDVD化で久々に観ました。

何度でも言おう。この映画を観ずして映画を語ってるプロの映画評論家もどきは私がしばき倒します。