気ままに気楽に

今日も息をしています

戦争のはらわた


この映画は原題が『CROSS OF IRON』といって第2次大戦中にナチスドイツが勇敢に戦った兵士に対して

贈る十字勲章の事を指している。

これは確か劇場でリバイバルでみた記憶があるのですが、生々しいやはりサム・ペキンパー独特のタッチ

の映画でありました。そして戦争の空虚さ人間の醜さを描いた秀作だと思います。

これは今現在、VHS廃盤、DVD未発になっている。

まあ当然でしょう。今世界はUSAという巨大な帝国の1国の天下になってしまっていて、60数年前そ

の帝国との敵対関係にあった国の戦場のいわば英雄の話をUSA資本で撮った映画なんだから。。。。

しかし邦画もそうですがその時々の時勢や表現でどうしても現代社会にそぐわない、もしくは禁忌とされ

ているものを扱った作品は概して廃盤や未発になることが多いが、正直勘弁して欲しいと思う。

娯楽はあくまで娯楽として楽しむものであって、こんなの観たからといってまた第三帝国が復活するわけないじゃないか!!

政治が介入して表現、言葉、思想の自由を奪い制限することは私が一番嫌いなことであり、イコールその

規制しているところが独善的で一番怖いということを今一度この映画なんかを思い出すと考えてしまうのである。