気ままに気楽に

今日も息をしています

さらば愛しき大地

 
1982年に公開された映画『さらば愛しき大地』は根津甚八秋吉久美子がいい男
いい女の象徴だった時代の柳町光男監督の問題作です。
 
この映画公開当時、覚醒剤中毒における陰惨な事件であるとかサラ金地獄に陥っての強盗事件等が世間を騒がせ社会問題になっていた時代だと記憶しています。
 
この映画は私、劇場で観て少し気分が悪くなりました。
 
全然、予備知識もなく映画のタイトルだけにつられて観に行ったもんですから、この本編の地獄絵図の様な人間模様に実際に茨城の工業地帯であるとかダンプカーの運転手なんてのは不眠不休でハードな仕事なためについ麻薬に手を染めてしまうのかな?と勘繰ったりしたり肉体労働者を色眼鏡で観てしまう世間知らずもいいところの坊主でしたね。
 
根津甚八が最愛の息子が沼で溺死して以降の覚せい剤中毒になり荒んだ幻覚にも悩まされた挙句の凶行には思わず目を覆いたくなるものがありました。
 
1980年代には今の2000年代にはないその時代に社会問題になっていた麻薬汚染であるとかジャパゆきさん等のテーマを正面から切り取って対峙してる邦画が多かった時代だと個人的には認識していますがこの映画もそんな中の1本だと思いますね