気ままに気楽に

今日も息をしています

関節技の鬼  藤原喜明

 
この荘厳なマーチ曲、ワーグナーの『ワルキューレの騎行』なんかを聴きますと反射的に映画『地獄の黙示録』で米軍ヘリが北ベトナムの拠点に絨毯爆撃の嵐をぶちまけるシーンを想起させたりして何とも勇ましい雰囲気である。
 
この曲をいつからかリングインのテーマ曲に使ったプロレスラーがいます。
 
それは藤原喜明です。
 
新日本プロレスの時代は若手の多分TV中継のない前座試合ばかりしてたと思うので私のイメージとしてはいつもメインの猪木の試合のセコンドについてる赤いジャージを着た若手というイメージしかありませんでした。
 
しかしながら第一期UWFを前田が興し、格闘プロレスの原点回帰をした時に光るレスラーになりました。
 
昔からあった関節技なんでしょうけどアキレス腱固めとか脇がためなんかのシンプルな関節技に脚光があたったのはこの人の功績が大きかったと思います。
 
新日本プロレスが絶頂期の時にはよく素人のケンカ自慢の道場破りが頻繁にあったらしくてその門番として素人をもんであげていたのが藤原だったそうです。
 
タイガーマスク佐山聡なんか手加減せずやりすぎてしまって素人を病院送りにしてしまうもんですから警察の事情聴取なんかには身代わりに出頭してたりしてたそうです。
 
あんまりUWFの他の前田日明高田延彦みたいに派手な打撃技のないレスラーでしたけどいぶし銀のいわゆる玄人好みのシンプルな味のあるプロレスをする人でしたね。
 
キャリア晩年には熊と異種格闘なんてしようとしてマス大山からアドバイスを受けてたりしてましたけど、アレはTVのバラエティショーの様に記憶しています ♪