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アウトレイジ

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昨日、2010年公開の北野武監督作の「アウトレイジ」を観ました。
 
この映画はTV初登場で且つCS放送で邦画では定評のあるチャンネルNECOで放送されたのでもちろん地上波とは違いノーカットだった。
 
おそらく数年前に公開された深作欣二の遺作「バトルロワイヤル」以上にヴァイオレンス・シーンというより昔のイタリー映画以上に残虐なシーンが満載なので地上波での放送はかなりカットされるか、放送自体ないかもしれない。
 
久々に北野武の内なる凶暴性、残虐性が垣間見れた映画でした。
 
映画館の巨大スクリーンで観ればアクションシーンはド迫力で爽快だったろうがそれ以上に残虐な拷問、殺害シーンが目をそむけずにはいられなくて胃の中のモノが逆流しそうな感じだったろう。
 
R15なんだろうが昔、問題になったバトル~のように中学生でも年齢偽って観に行きゃいいんだよってのはワタシからは言えない。あまりに拷問シーン、殺害シーン、指詰めシーンがリアルで気持ち悪いのでコレはヨシとしない。
 
関東にある小さな組組織の中の抗争模様を描いているんだろうが、現実にこんなヤクザがいたら怖すぎである。
 
救いの描写は北野の美学でもあるんだろうが暴力団の抗争に一般人が巻き込まれるシーンは一切なかったことだ。
 
ワタシは若いころ山口組と一和会の抗争が激化した際に何度か、抗争に一般人が巻き込まれたとかってNEWSをリアルタイムに身近に見知っていたのでこの映画のような拳銃乱射をアチコチですれば現実問題、一般人が巻き添えを喰う可能性は十分あるわけだ。
 
おそらく設定としてはHITMAN役の人間は射撃も格闘技もそれなりに達人となっているみたいで一撃必殺のスナイパーぞろいなので流れ弾とかは出ない。
 
現実のその筋の人も、ワタシが5年ほど前に知り合った空手道場で空手を習ってる若者が神戸の兵庫区に道場で練習してたのだけど半数以上の練習生がその筋のモノだったそうだ。
 
最低限、路上でのケンカに勝てないことには話にならないって処なんだろう。
 
北野の初監督作の「その男凶暴につき」ではチンピラが歓楽街で打った流れ弾が近くを歩いていた女子大生かOLを打ち抜き即死ってショッキングな描写があって映画館で観たワタシはあまりの衝撃に固まった記憶があるんだがそういうのはコレは一切描かない。
 
だからといってこの映画は決して万人受けする内容ではなく、女性や子供にオススメする類のモノではない。
 
映画にヒューマニズムや愛や恋などを主に求めて観る類の人間は観ない方がよい。
 
ただこの北野武という男1947年生まれのとうに還暦を過ぎた男であるが、フランシス・コッポラやマーティン・スコセージ、ジョージ・ルーカス等が軒並み60代を過ぎて老いた枯れた映画しか取れないのに対して物凄いPOWERと元気がある。
 
ミック・ジャガーばりにトレーニングをしているんじゃないだろうか?
 
この同年代ではジョー小泉(ボクシング評論家)と彼氏がパッと思いつく名前なのだが変な話、下半身も未だギンギンに現役で元気で若い女とHもし、オナニーもしょっちゅうしてそうなイメージ(あくまでイメージね)がある。
 
この映画で久々に三浦友和を観た。
 
彼ももう還暦かそのくらいの年齢なんだろうけど凄いいい顔をしていました。
 
それともう一人気になった俳優が椎名詰平である。
 
彼の演技や出た映画なんて観たことなかったけどなかなかいい役者だなあ~って思いました。
 
ボクシングでもやってるんだろうか?人を殴るシーンが様になっていた。
 
杉本哲太他、30代~60代の汗臭い男くさい男たちのヴァイオレンス映画を久々にみて面白かったので、思わずリスト通りとはいかず記事にした次第である。