スーパー・ジャイアンツ
昔からこの特撮ドラマの映像は生々しくリアルだったのだがHD画質になっても更にリアルな上に当時のTVでは考えられない高額の特殊技術を駆使(フィルム等を)しているのでやはり円谷特撮の最高峰の一つであるとともに最強のドラマの一つである。7月には視聴者投票で人気の高い怪獣やキャラクターがカラー映像で楽しめるから今からワクドキである。
ただし宇津井健扮する鋼鉄の巨人は、あらゆる悪党、異星人をバッタバッタと倒していき地球の平和を守る姿は股間のモッコリばかり指摘を受けるが、彼の後年のキャリアでTVの赤いシリーズで山口百恵に対して、謎のおじさん役で出てきて百恵が真相を教えて!って懇願すると「今は言えん」といつもごまかすような大映TVの大袈裟な演技は、ココにルーツがあるような気がするのだ。
シリーズ5作目まで早回しの奇人監督、石井輝夫が担当してるだけあって物語の展開はスピーディーである。
多分、宇津井も出演者も演じながら今ドコのシーンを撮影してるのか理解していなかっただろう。
現実にある野球団、巨人軍は総帥、正力松太郎の怪しい戦後の動き、江川事件、桑田事件等とても「巨人の星」で描かれている正義の球団とは言い難いがこのスーパージャイアンツは、子供たちの味方で真のヒーローだったのである。