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今日も息をしています

暴力教室

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1976年に東映から発表された松田優作初主演の劇場映画である。

ある一定の世代からは神格化された人気を誇る松田優作ですが二人の息子もこの偉大なる父親と同じ俳優の道で頑張っている様ですが正直、俺達旧世代を納得させる役者にはなっているとは言い難いが、まだ若いのでこれからお手並み拝見といったところだ。

この映画の元ネタは米国映画「暴力教室」を下敷きにしている感じはあまりしませんが、どちらかといえば史上最高峰のカラード俳優の一人であるシドニー・ポワチエ主演の「いつも心に太陽を」のハードエッジ版の様な感じを受けますね。

お話の方は至極単純で暴力学生集団クールスが支配する学園に新任教師、溝口(松田優作)が赴任してきてその暴力集団に敢然と立ち向かい、その首領でもある学生の一人舘ひろしとタイマン(←死語)してコテンパンに叩きのめしたりして学園清浄化に努めるというお話である。

因みにクールスの当時のサブリーダー、岩城滉一は出演はしていないが松田主演の他の映画では(俺たちに墓はない等)共演していて脇役でいいチンピラぶりを発揮しています。

この映画では松田はもちろんなのですが俺は、この狂犬の様な狂気っぷりを演じた舘に結構惹かれた部分はあります。

この当時は暴走族が社会問題となっていた時代で村上春樹の小説なんかでも神戸祭りを妨害する大暴走族の事件を取り上げていたくらいで不良のスタイルといいチンピラぶりといい気合いが入っています。

俺より少し年長の神戸の不良ってのはマジで手のつけられないワルが多かったのも事実で、俺が通った中学なんかでもこういう松田のような柔道、剣道、空手合わせて10段の国士舘大出身の体育の新任教師が赴任するまではこの映画の様な地元でも評判のワル中学だったのですが、片っ端からそのアントニオ猪木以上に強いと言われた先生?に番長連中が叩きのめされて俺が通う頃には大人しいシュン太郎しかいない中学校になっていました。

体罰がどうたらこうたら今は色々言われますが、中学や高校のワルガキはこういう教師が学園に一人はいてバシバシしばきまわしたらいいと俺は個人的に思います。

古い!と言われるかも知れないけど程度の差こそあれ俺らが中学くらいの頃はこういうワルガキが異怖怖れる先生はどこにでも一人はいたもんである。