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今週のボブ・ディラン  Billy 1

今週のボブ・ディランは
 

Billy 1

です。
 
この曲は1973年に公開された西部劇名作サム・ペキンパー監督の「ビリー・ザ・キッド21歳の生涯」のサウンドトラックの3曲目に収録されている。
 
この映画自体も従来の西部劇と違い、1970年代前半特有の嫌世感や喪失感があり決して伝説の悪党ビリー・ザ・キッドを偶人化することなく脚色はもちろんあるのでしょうが、21歳の多感な青年という側面を露わにした内容だった様に思う。
 
米国に実在した大犯罪人はとかく英雄扱いされがちな映画が多い中、ボニー&クライドを描いた「俺たちに明日はない」と同じくこの映画も等身大のビリーを描いている様に個人的には考えてしまうのだ。
 
でディランは同年にこの映画にナイフ投げの達人という役で出演し、名曲「天国の扉」をこのアルバムの中で発表するわけだ。
 
勝手な俺のエンターテイメントの世界に身を置く人間の一流に共通事項としてあるのがはったりの効かせ方が上手いということがありディランもその達人と言える。
 
数ヶ月前のFM放送で渋谷陽一(この男もはったりが上手)がディランを評してなんだかわからないけど哲人というか緯人であると言い切っていた。
 
2012年の米国大統領選挙において、民主党オバマが不利という予想が立った中でマスコミにコメントを求められた時、彼はこう言ったそうな。
 
何を言ってるんだ、うろたえるんじゃない結果は決まっているんだオバマが勝つんだ何も心配する事はない。
 
テキトーにコメントしただけかもしれないけど事実オバマは勝利した。
 
こういう真のはったりの効いた発言を出来る人間こそ俺は極上のエンターテナーだと常に思うわけだ。
 
実際に彼のステージを数回観たが、ストーンズやフーの連中もそうだろうけど大きく観えた。コレは醸しだすオーラとはったりによるものだろう。
 
近い感じで言えばショーケンこと萩原健一もステージでは大きく観えました。
 
実寸は170cm少し越える程なんだろうけど、彼氏もはったりを効かせていましたね全盛期は。
 
ということでこのエンタメ者ではない実在の伝説のガンマン、ビリー・ザ・キッドも相当なはったりかましの小男だったのでは?とディラン自身も感じながら曲作りに励んでいたのかなあ~なんてこの曲を聴いたりして感じるわけだ♪