三大怪獣 地球最大の決戦
キングギドラという怪獣は色んな意味で宇宙最強であろう。
その造形の美しさと凶暴極まりない破壊力抜群な攻撃力はよく人間のプロレスラーやプロボクサーでデカクて強い王者に形容されたりするし、矮小な話だけど俺ら世代の少年の中で破壊的にケンカが強いヤツの仇名になったもんだ。
それはひとえにキングギドラの功績に他ならないだろう。
日本古来の大和伝説に出てくるヤマタノオロチから着想を得た三つ首龍の上に羽が付いて大空を飛ぶ100m強の巨体は怪獣史上最大にて黄金の体は美しい。
勝っているのは俺が大嫌いな言葉、根性だけかもしれない。
どんな闘いやスポーツにおいて体力・技量が勝っている相手に精神論や根性で勝てるわけはない、それは人間社会も怪獣社会も同じでこの地球怪獣3体をもってしてもキングギドラにはまるで敵わないのであるから、金星を滅亡させて金星人を死滅に追いやった悪魔的宇宙怪獣に勝てるものは皆無なのである。
お話の方は至極、単純で某王国の王女を乗せた旅客機が大爆発、その際に金星から光線かなにかで奇跡的に助かった王女が頭がパープリン状態になり自分は金星人と言いだし次々に怪現象の予言をして地球の危機であると訴える(主に怪獣出現の予言だけど)。
カップルの帽子が火口付近に落ちそうになって風来坊がカスリ賤欲しさに無謀にも取りに行こうとしてそのまま火口に落ちて絶命したり、物語のラストで王女が正気に戻った際、悪漢と刑事(夏木陽介)との攻防の中で悪漢ががけ崩れにより絶命するなどハラハラドキドキするシーンが満載である。
富士山麓の地球三大怪獣とのバトルのあと、崖から海に沈んだギドラは絶命か?と思われるが不死鳥の様に大宇宙に去っていくのだ、恐るべし