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奇跡の番狂わせ男  レオン・スピンクス

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ボクシングという格闘競技は他の団体スポーツなどと違いあまり番狂わせの起きない競技である。
 
サッカーとか野球とかという集団スポーツというのは戦術や作戦で明らかに力が劣るチームが時折、番狂わせを起こす場合がありますがこの個人競技に番狂わせはあまり少ない、一部例外はありますが。
 
例外の多くは当たれば一撃必殺のパンチを持った強打者が一撃で逆転KOするパターンともう一つは絶対王者といわれる名王者が試合前の練習を怠り油断するパターンである。
 
そうなるとどうしても最重量級のヘビー級に番狂わせが多くなるのも事実。
 
100kg超の大男のぶつかりあいなんでかすっても倒れるパンチは多くのトップレベルは持っているのだ。
 
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俺は基本的に嫌いなプロボクシングの王者はいません。
 
どんなに人間的に問題があるとしても世界王者になる人間はその時点で世界1強い男であり、特に最重量級のヘビー級王者は同時に世界最強であるからだ。
 
モントリオール五輪でL・ヘビー級金メダリストに輝き、プロ戦績も10戦程度の中、いきなり当時の絶対王者モハメド・アリから1978年にチャンスをもらい、タイトル挑戦して判定で王座奪取する。
 
アリの油断もあったけれど当時、映像を観た俺はああー大きな大きな一つの時代が終焉を告げたんだなあーと凄い寂寥感がありました。
 
そのくらいクレイ、アリという存在は大きいものでこの試合結果の負けは大手新聞記事にも取り上げられて、また同年の奇跡の返り咲き劇も大きく取り上げられた。
 
今の世界ボクシングの現状とは大違いである。
 
今のヘビー級王者が誰かなんて言うのはボクシングファンしか知らないだろう。
 
少なくとも30年以上前はヘビー級王者は誰であるか?というのは今とは違い認識されていたし関心も高かったと思う。
 
 
マイク・タイソンが台頭してきた1980年代後半もそういう時代がありましたがタイソン以外のヘビー級が個性がなくまたライバルと呼べる存在もなかったので、この1970年代~80年代前半のヘビー級より面白味にはかなり欠けたのが個人的印象。
 
極私論だがタイソン全盛期に70年代80年代前半ヘビーの強豪には勝てない気がする。今の無敵王者2mの長身パンチャー、クリチコも苦戦すると思うんだ。
 
懐古趣味ではないんだが今時のボクサーに比べて耐久力が強いので、タイソンやルイス、クリチコのベストショットにも耐えそうな雰囲気は感じるんだよね。
 
その分、肉体的に後遺症を残している選手も多くこの人もその一人でキャリア晩年には猪木と異種格闘技戦をしてだるーい試合をして失笑を買っていたけど、お約束を忘れて猪木の顔面に軽いパンチを入れてしまい、猪木にダメージを与えたシーンはヘビー級のパンチは恐ろしいなあーと再認識したもんだ。
 
 
81年に当時、無敵を誇ったラリー・ホームズに挑むが丁度ホームズの全盛期にあたり壮烈TKO負けをするんですが個人的にはこの試合は80年代のヘビー級のベストファイトの一つ。
 
性格的、精神的に問題があるのだろうけれどもう少し精進すれば凄いボクサーになっていたと思うし、でもそれでもスポーツ史上に永遠に残る憎めない存在のファイター、それがレオン・スピンクスなんである。
 
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