心に残る名曲第72弾 David Bowie - Heroes
俺はこの曲はずっといわゆる英雄のことを歌っていると思っていた。
でもその割になんかモノ悲しげな、さえない歌唱なんで違うのかな?と馬鹿なりに考えたさ。
しかもモデルになった男女は彼氏の知り合いであり、離婚寸前の男の不倫の関係の男女の物語らしい。
こういう少し屈折したLovesong?は当時の婦女子が飛びつく内容である。
俺みたいな馬鹿ガキにはわからん世界でしたが1970年代後半に中高生だった女子でこういう世界が大好きな特に女子は飛びついた曲だと勝手に思う。
平凡な男女でも一瞬だけヒーローになれる瞬間がある。
それが曇った惚れられた男女のフィルター越しに映った時だという。
男女がヒーローになるって処が如何にもマチョイズムの対極であるボウイーらしい感じがする。
今俺達Rockファンは大きな巨星を失ったわけだが、コレは少し早いだけであり順番に俺達にとってのヒーローやヒロインは天に召されることとなる。
それはそれでしょうがないことなんだが問題は俺達が熱狂したRock含めその周辺の音楽がNextgenerationに伝承されていくのか?という危惧がある。
俺の友人が言ったポピュラー音楽がクラシック音楽のような存在になった時、どうなるのか?それとも2000年代前半に囁かれた音階や音アイディアの限界説のとおり、新しい音は出てこず模倣の嵐となるか?
2020年以降のミュージックシーンに少々、暗澹たる心持ちになるのは俺だけであろうと勝手に思いたいし、どこかで若い生きのいい爆発力が出現するのを期待している。
終わりは始まりの一歩でもあるんだ。