気ままに気楽に

今日も息をしています

今週のボブ・ディラン    Most of the Time



今、とりあえず車の中ではディランのCDを聴いています。

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ノーベル文学賞を受賞したから偉い人になった風でもない彼氏は宜しい。

ただこの楽曲なんかはディランのように多くの成功を収めたミュージシャンにも悩み、葛藤、市井の人と変わらず失恋して後悔する人なんだなと妙に感心したり。

傑作アルバム「オー・マーシー」に収録されたこの楽曲はディランの1980年代の楽曲でもBESTに推す声が多い。

音楽オタク映画「ハイ・フィディリティ」のラストでも流れていたらしいが劇中ではそういや流れていたかな?雰囲気のイイ曲がくらいの認識しかない。

ノーベル獲ったら判を押したように風に吹かれてとか時代は変わるなんかを流すTVなんかがあったが、この人の本質をなんも理解していないと思われるというか、それしかしらん思考停止なんだろう。

反戦とかリベラルな曲だけで50年以上現役でいられるわけではない。

俺は彼氏の80年代の厳しい時代から、元々根底にあるロックンローラーとしての本質、ブルーズ、フォークに対する畏敬の念、伝承音楽やスタンダードに対する理解、そのほか多様な要素を取り入れたのが、今現在に連綿とつながるスタイルと言えると解釈している。

音楽的には偉人かもしれんが市井の人間と変わらん、すこし変わり者だけどねという彼の風情がいつまでもファンを惹きつけて離さない魅力であるともいえよう。

とつとつと歌い上げるVoが宜しい曲だ。

Bob Dylan - Most of the Time