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終身犯



本当に冤罪が存在し司法もしくは検察が誤りがあればそれは非常に危うい世の中であると同時に、コレは俺の個人的戯言だが真犯人は冤罪事件の場合、まず捕まらないが必ずあの世で地獄に堕ちる。

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俺が一番映画を真剣に観まくったのがボンクラ学生時代とレンビデ店長時代。

でも熱量があったのは学生時代でその頃に観た映画で印象に残っている映画は結構、自分史の中で重要位置を占めたりする。

当時から新作映画も観ていたがリアルタイムでない1950年代~70年代の洋画を好きでよく観ていたがその中での米国俳優バート・ランキャスターは大好きな役者の一人であった。

米国俳優でありながらどことなく欧風で知性を感じさせてくれたのと、ヴィスコンティの「山猫」や「家族の肖像」などの欧州映画でも存分に存在感を見せていたから憧れたものだ。

俺のオフクロも好きな俳優だったらしく俺が若い頃家で夢見ながらうーんと唸りながら寝言でバート・ランキャスター・・・・って言ってたのを聞いて笑ったらしい?

なんで知ってるの?と聞かれ俺は映画に関しては万物知ってるんやとうそぶいたものであった。要は暇な勉強もしない文系学生なんで映画を観まくっていただけ。

1962年に発表された本作は死刑から終身刑減刑された脱獄絶対不可能と言われたアルカトラズ刑務所に収容された囚人の物語である。

殺人犯(恋人に乱暴した男を殺す)でありながら彼氏はある日迷い込んだ?小鳥の世話をする。

そして鳥の生態に関して獄中で研究をしだし、それが学会にも認められるようになる。

しかしながら看守長が交代したりして小鳥が飼えなくなり、又あまりに囚人に対しての扱いがひどすぎると暴動も起きるが、ランキャスター演じるロバートはたんたんと今度は法律の勉強をしだして暴動にも加わらず模範囚となる。

その態度が認められ彼氏は一生、塀の中で小鳥の研究に励むのであぅた。

この映画で俺が共感と言いますか感動したのは、どんな理由であれ殺人は罪が重いのと、そうなっても一生塀の中で過ごす身になっても生き甲斐を見つける男の潔さと前向きさである。時折、主人公に肩入れして冤罪じゃないのか?と思わせるところも素晴らしい。

他にもランキャスター主演で素晴らしい映画があるがコレはその中の個人的1本。

ジョン・フランケンハイマー監督の最高傑作の一つであろう。

実話の映画化でもありランキャスターはアカデミー主演男優賞も獲得している。

未見の方は是非観て頂きたい名画である。