気ままに気楽に

今日も息をしています

バニシング in 60''


B級でありながらカーチェイス映画の金字塔。

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原題はGONE IN 60 SECONDSという1974年公開の米国アクション映画。

原題の意味は60秒でクルマ盗難するよって悪党なんだけどルパン的な野郎の意味合いの様だ。

この時代は日本の映画でも頑張ってカーチェイスシーンを撮影してクルマをぶっ壊している映画もあるが、この時代の米国映画の物量と壊し具合には敵わない。

ムスタングとかシボレーカマロ、ダッチ・チャレンジャー、キャデラックとかなんかこの映画を吹き替えの日常洋画劇場で観て、なんとなく覚えた記憶があるがなんかアメ車ってのは今はどうかわからんけど、燃費は悪いけどデカくてボディは頑丈!!一撃でゴーンと人間なんか吹っ飛ばす凶器って雰囲気を、欧州車とは明らかに違う印象を子供ながらに受けた。

同時代に「バニシングポイント」「ザ・ドライバー」「ブリット」なんかのカーチェイス映画があったので記憶がゴチャゴチャでしたがこの映画のラストの40分以上に及ぶ映画史に残るカーチェイスシーンは、映画史に残る映像ではあると思う。

実際には盗んだムスタングはボコボコになって自爆するだろう?ってくらいにズタボロになるのですが、監督、主演をしたH・B・ハリツキーの元レーシングドライヴァーでもある彼のスタントに説得力があるのでなるほどーと納得させられる部分があります。今はCGで破壊シーンは簡単に作れますが、やはり本物をぶっ潰す迫力とスペクタクルには敵いません。

お話は表の顔は交通事故専門の保険会社のセールスマンで裏ではナンバーの入れ替えなどをして依頼者の要望通りの高級車を窃盗する窃盗団のボスである。今のリアルな窃盗団でいえばキーレスエントリーの電波をキャッチして日本車の高級車を盗む中国の窃盗団の米国版のようなもんか。クルマ1台くらい盗まれても屁でもない芦屋の金持ちみたいな連中から窃盗してるので、聴衆はこの悪党に肩入れします。当然ラストもこの悪党に優しい目線でクルマ窃盗のアルセーヌ・ルパンのような描写にしています。昔の日本車やアメ車好きは必見であるような気がします。俺も先日CS放送で観て久々にDATSUNやMAZDAの文字を観て懐かしかったですね。