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流血の魔術 最強の演技 すべてのプロレスはショーである

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2001年12月に刊行された新日本プロレスにて30年近くメインレフェリーをしていたピーターことミスター高橋著のいわゆるプロレスの暴露本である。
 
ただしこの本が発売される15年以上前に初代タイガーマスク佐山聡が『ケーフェイ』というプロレスの内幕を暴いた本を刊行してるのでこの本が初めてプロレスの内幕を暴いた本では無いそうである。
 
ミスター高橋にいわせると全てのプロレスリングの試合はあらかじめ結末というか結果が決まってあって真剣勝負のボクシングやアマチュア格闘技、プロ格闘技とはまるで異なるものだと力説しています。
 
この当時何を今更、言ってんのって思いましたが例えばアントニオ猪木の場合、A・ペールワン戦とM・アリ戦以外は全てシナリオがあるプロレスであると言いきっています。
 
ただ猪木はプロレスこそ地上最強って標榜して世間を巻き込んでいただけにそのほとんどがシナリオのあるドラマでしたって内部の人間から告発があったってのは当時、新鮮でした。
 
面白かったのがA・ザ・ジャイアントの試合でスープレックスで投げられるまでは彼がOKしたのですが、いわゆるボストンクラブで抱え上げたいと猪木が申し出た時には大巨人も奴の体が潰れてしまうからやめとけって拒否したそうである(笑)
 
調子乗りの猪木が考えそうなことである。
 
ただこの本はプロレスラーが弱い訳ではなく強靭な肉体があってこそリングの中で観衆を魅了できる事が出来るっていってる事に唯一つの救いがあるような気がしますね