気ままに気楽に

今日も息をしています

時計じかけのオレンジ


昔、中高生、大学、はたまた小学生の頃は小説はよく読んだ方でした。数はしれてるけど。高校、大学は寝に行ってて飯食うのと、図書館で暇つぶししてあとは授業もろくすっぽ聞かず宝島を読んだり、小説を読み映画を観に行くそういう性春時代でしたね。

社会人になってからは己の体力、知力のなさから読書量は激減しましたけど基本、物凄いスローなペースで年間に5冊程度は読んでいる程度です。完全隠居したら読み物と漫画三昧したいなぁ(BGMはJAZZ、クラシックで)ってのがささやかな夢です。


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1970年代にスタンリー・キューブリックによって映画化された近未来小説。

結末が違うそうであるが、この文庫本の版は最後の結末を省略した分らしい。だから映画とほぼ内容は変わらない。

映画はRockムービーとして多くのファンを掴んでいるが、このA・バージェスって作者のかなりキテル文章も面白かった。デボーチカとかハラショーとかなんとなくニュアンスで露悪的な表現はいわゆる口語体で言葉としてはメチャクチャだが感覚としては理解できる面白い表現ではあった。

俺らでも使う表現で脳天ファイヤーとか、沖縄奄美方言のフリムンなんかに近い感じかな。訳者は結構大変だったと思うが。

天に唾するみたいなもので、悪行をすれば自分に最後は跳ね返ってくるというようなお話ではあるが、結局悪魔的な人間は改造されても真人間にはなれないのだろう。

サカキバラとかいう猟奇犯罪を犯した犯人も俺は真人間には絶対なっていないとは思う、そういう意味じゃ怖いな。まあ神戸には住んでいないだろうけど近辺にガイキチが居ると思えばやはり薄気味悪いもんだ。

内容はドヨーンな感じですが文体が明るいので割と勢いがあって面白かったです、映画同様に。