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太陽を盗んだ男



パクリ企画しりとり第3弾 映画しりとりは合計121作のノミネートがありました。




核を持って脅す男は電話機頭のデブでは無くてこういう色男でないといけない、エンタメ的には。

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第41弾は「太陽を盗んだ男」です。」

1979年公開のカルトでかつ長谷川和彦(コレ以降映画撮ってない)監督の最高傑作であり、サスペンス・アクションでありながら当時併映されていた「狂い咲きサンダーロード」と並び究極のRock邦画と言えよう。

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中学で物理を教えている教師、沢田研二演じる教師は冴えない男で生徒からも変なおっさんと見られている。

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ある時、彼が引率した生徒をバスジャックに巻き込まれた時に必死に犯人に対して職務を遂行する菅原文太扮する刑事にある種、自分とは違うはぐれ狼的な匂いを感じる。

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さえない教師でありながら実は沢田はひそかに自分の住むアパートで、小型プルトニュウム型原爆を完成させたのである、もちろんその代償はひどく吐血もしたりして完全に体は蝕まれる。

そしてその原爆を国会議事堂に仕掛け、日本全体を脅迫する。

原爆を起動させたくなければ、尻切れトンボで終わる読売巨人軍の試合を試合終了まで見せろ、Rolling Stonesを来日させて公演させろ(当時は麻薬問題で絶対来日できない大物Rockバンドでした)、現金5億円をキャッシュで用意しろなど、菅原文太扮する刑事を介して、イチイチROCKな脅迫要求をするのである。

当時、この映画は凄い俺らの周りでも話題になったが残念ながら劇場では観れなかった。俺の中での邦画BESTでも上位に来る名作であるが、この映画以降80年代には原発の是非を絡めた秀作が邦画に出てきたのは事実である。

極極私的妄想で言うならば、俺以外の人もそう言う人も居ますが日本は核を持っています。表層的には非核三原則とか言われてますがね、でなきゃ電話機男の国が楽に攻め入るだろう。

池上季実子ラジオDJで出ていて、沢田と番組で接触する。しかもその犯人はラジオなどのマスコミを通じて、悪党ではあるが日本一の有名人になる。

後のグリコ森永事件の怪人21面相もこの映画を観て、少し国体やマスコミ権力者をおちょくっていたんじゃないか?と考えたりもする。だがどうあれ脅迫する行為はよくないわね。沢田のひょうひょうとしたしらけた雰囲気と、実直でありながら組織の中ではみ出す熱血刑事、菅原の男としての対比も面白かったりする。

何度か観ている映画ですが、沢田が原爆を部屋で作りながら踊るシーンで確か?レゲエがかかる(ボブ・マーリィ?)処が印象に残る。